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提携公演




正直者の会.lab

私と本屋の嘘





正直者の会. labのメンバーの一人が本屋さんで働いていることは知ってはいたけれど、最近彼女からよくよく書店の内情を聞くにつけ「こりゃいかん」と、 遂に私はamazonで本を買うのを自重し始めた。いやもともと読みたい本の七割がたは図書館で借り、一割は人に借りるので、残 りの二割の内訳がAmazonだろうが書店だろうが大差はないの かもしれない。でも「よほど急ぎで入手せねばならない資料」でない限り、 書店で注文して購入する事にした。「書籍」も「教養」も「知識」も必要だけれど、書店と言う「空間」自体が、 失ってはならないとても素敵な 物だと思う。数が少なくなり始めてそれを強く実感する。ラーメン屋が嫌いな人も、遊園地が嫌いな人も、映画館が、ペットショップが、 写真館が苦手な人も居るだろうけれど「本屋さんが苦手」な人を僕はあまり想像する事ができない。
ビルの数フロアーまたがるような大きめの書店は特に魅力的だ。「雑誌、新刊」のフロアー、「実用、人文」のフロアー、「理工、科学」の、「児童書、学習参考書」の、…と言ったように、各階で扱う書物はジャンル分けされる。その結果、なんというか各階の「温度」が違うのだ。一階「雑誌、新刊」のフロアーと、五階「児童書」のフロアーとでは空気が違う。まるで別の国みたいに。一階上がったり下がったりするだけで、 別の国に来たような、まるで違うルールで動いているような。言葉は思想なのだから、そういう偏った(例えば理工だとか) ジャンルの本=言葉= 膨大な思想が一つのフロアーに集められれば、 そこでは他の階とは違った風俗、常識で物事が動くのが当然かもしれない。
お客さん(私) がまるで世界旅行をするように本屋さんのビルの一階から、二階、 三階へ、更 に上へ、上の階へと上って行く。 そんなイメージで台本を書き始めた。書店のビルを上りきっ た屋上では、何かが「私」を待っている。その「何か」が「嘘」 なのかどうか?ぜひ目撃しに アトリエ劇研までいらしてください。お待ちしております。


作・演出|田中遊
出演|板倉真弓 渋谷善史 下野優希 竹内香織 治田絵里子 三鬼春奈 森弥苗 豊島由香




日程

2016 年11月12日(土)〜11月13日(日)

11月12日(土) 19:00
11月13日(日) 13:00/17:00 

*受付開始は開演の30分前 開場は開演の15分前です



料金 





一般 2300円(前売)2500円(当日)
学生(要学生証) 1500円(前売) 1800円(当日)
*全席自由。日時指定。



チケット





チケット窓口:正直者の会.lab
お問い合わせ:syoujikimononokai.labgmail.com「*」を「@」に変えてください




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