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第七劇場『オイディプス』早稲田小劇場どらま館(2015)
撮影:飯田奈海





劇場間提携プログラム
第七劇場 ツアー2016 京都公演

第七劇場


オイディプス

ー「おそらくオイディプスは目がひとつ多すぎる」ヘルダーリン

真実は常に善ではなく、すべてを明かそうという欲望は暴力にもなり、その傲慢は罪にもなる。今から約2500年前に書かれ、西欧演劇の原点であるギリシア悲劇の最高傑作『オイディプス王』。災厄に苦しむ国の王が直面する父と母との苛酷な運命を描いた物語。2015年4月、早稲田大学・早稲田小劇場どらま館開館記念事業で初演。三重・京都・金沢・岡山を巡る新演出版ツアー公演。


原作:ソフォクレス、ヘルダーリン
構成・演出・美術・訳:鳴海康平

出演
小菅紘史・伊吹卓光・菊原真結・米谷よう子
峰松智弘・川田章子・佐々木舞・堀井和也

芸術文化振興基金助成事業Black_a.gif



日程

2016年5月20日(金)~22日(日)


20日(金)19:30
21日(土)15:00 / 19:30
22日(日)15:00

料金 


一般前売 2,500円(前売・当日とも)
22歳以下 1,000円(前売・当日とも/要証明)
18歳以下 無料(要証明)


チケット窓口第七劇場「オイディプス」ツアー特設サイト

Mail:info・dainanagekijo.org(・を@に変更して送信ください)

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第七劇場
1999年、演出家・鳴海康平を中心に設立。言葉の物語のみに頼らず空間や身体とともに多層的に作用する表現が評価される。内外のフェスティバルなどに招待され、これまで国内20都市、海外4ヶ国6都市(フランス・ドイツ・韓国・台湾)で作品を上演。2014年、東京から三重県津市美里町に拠点を移設。Théâtre de Bellevilleのレジデントカンパニーとなる。
website : http://dainanagekijo.org
narumi-portrait-L.jpg鳴海康平
第七劇場、代表・演出家。津あけぼの座、四天王寺スクエア、Théâtre de Belleville、芸術監督。1979年北海道紋別市生まれ。三重県津市在住。早稲田大学在籍中の1999年に劇団を設立。「風景」によるドラマを舞台作品として構成。国境を越えることができるプロダクションをポリシーに製作し、ストーリーや言語だけに頼らないドラマ性が海外で高く評価される。ポーラ美術振興財団在外研修員(フランス・2012年)として1年間滞仏し、帰国後2013年に日仏協働作品『三人姉妹』を新国立劇場にて上演。

詩人ヘルダーリンがソフォクレスの翻訳に熱中していたのは19世紀がはじまったばかりのころでした。ヨーロッパには啓蒙主義が広がり、より近代的な、より文明的な生活や思考が人々の間に浸透していったころです。 その啓かれていく空気の中で、ヘルダーリンは『ヒュペーリオン』という小説で次のように書いています。
厳しい言葉かもしれないが、本当のことだから言っておく。私はドイツ人たちほど引き裂かれた民族を知らない。職人がいても、人間が見えない。思想家がいても、人間が見えない。司祭がいても、人間が見えない。主人と下僕、若者と分別ある人々がいても、人間が見えない。それは流された血が砂の中に染み入るそばで、手と腕そして身体のあらゆる部分がずたずたに裂かれ散らばっている戦場のようなものではないか。
19世紀という近代がもたらす人間性の廃頽を、ヘルダーリンはそのはじまりの時点で感じ取っていました。見えてしまった、というのが正確かもしれません。そしてさらに進んでいく衰退は19世紀後半、ニーチェによっても記述されることになります。 この詩人がギリシアに求めた希望は、私たちにとってはどこにあるのでしょう。私たち一人ひとりが傲慢の狭い塔の中に留まり、小さい窓に向かってめいめいに喚くようになって、もうずいぶんと時間が経っているようです。

鳴海康平
(初演時の演出ノートより)